東京都墨田区向島の「すみだ郷土文化資料館」で、芥川文さんの雛人形が展示されている
(3月14日まで)。
2004年に芥川夫妻の孫、芥川耿子さんから墨田区に寄贈されたものとのこと。
芥川龍之介の作品に短編「雛」がある。幕末から明治に渡る混乱期、経済的におちぶれていく
商家・紀の国屋が、娘の雛人形をアメリカ人に売り渡すというエピソードが軸になっている。
それにからめて、元大名家といえども体制の変化が押し寄せ、手もとが苦しく、庶民も時代の
変化に対応すべく必死で生きている様が描かれていて、それぞれに面白い。
中でも娘の父親が、雛を手放す前に見せる「女々しい姿」には、不思議な位感動する。
合わせて、芥川文さんの「追想芥川龍之介」を読むと、この父親の姿と龍之介がオーバーラップ
したりして、龍之介の人物像がふくらんでくる。
これ以上書くとネタバレになるので、今日はこれで〆。
(3月14日まで)。
2004年に芥川夫妻の孫、芥川耿子さんから墨田区に寄贈されたものとのこと。
芥川龍之介の作品に短編「雛」がある。幕末から明治に渡る混乱期、経済的におちぶれていく
商家・紀の国屋が、娘の雛人形をアメリカ人に売り渡すというエピソードが軸になっている。
それにからめて、元大名家といえども体制の変化が押し寄せ、手もとが苦しく、庶民も時代の
変化に対応すべく必死で生きている様が描かれていて、それぞれに面白い。
中でも娘の父親が、雛を手放す前に見せる「女々しい姿」には、不思議な位感動する。
合わせて、芥川文さんの「追想芥川龍之介」を読むと、この父親の姿と龍之介がオーバーラップ
したりして、龍之介の人物像がふくらんでくる。
これ以上書くとネタバレになるので、今日はこれで〆。